初めてのライドの前に、新しいライダーは誰もが同じ質問をします:電動スケートボードはどうやって止まるの?レバーもペダルもなく、ほとんどのボードには機械式ブレーキもまったくありません。止まるのは、親指と、スタンスと、判断力によってです。このガイドでは、電動スケートのブレーキが実際にどのように機能するか、平地や下り坂で安全に止まる方法、そしてブレーキが頼りにならなくなる唯一の状況、つまり坂の上での満充電バッテリーについて解説します。
電動スケートボードにブレーキはありますか?
はい、ただし自転車やスクーターでおなじみのものとは異なります。電動スケートボードは電気的にブレーキをかけます。リモコンでブレーキを操作すると、ESC(電子スピードコントローラー)がモーターにホイールの回転に抵抗させます。モーターは実質的に発電機として働き、その抵抗によって減速します。これは回生ブレーキと呼ばれ、現行のすべてのONSRAボードに採用されているシステムです。例えば、VELAR 2.0やChallenger 2.0の製品ページには「回生ブレーキ」と記載されています。
これには3つの意味があります:
- ブレーキは電子機器とバッテリーに依存します。モーター、ESC、バッテリー、リモコンのすべてが連携して働く必要があります。
- ブレーキは減速させますが、ハンドブレーキのようには機能しません。急な坂では、フルブレーキでもボードがゆっくり転がり続けることがあります。完全に止まるには、ボードから降りてください。
- 制動力はドライブトレインとタイヤを通じて路面に伝わります。ベルトが緩んでいたり路面が滑りやすかったりすると、リモコンの操作にかかわらず、かけられるブレーキの強さが制限されます。
回生ブレーキの仕組み
加速するときは、バッテリーがモーターを駆動します。ブレーキをかけるときは、モーターがバッテリーに向けて電流を押し戻します。そのため、ブレーキによってわずかにエネルギーを回収でき、またバッテリーの充電状態がブレーキに影響するのもこのためです(詳しくは後述)。
当社のボードでは、ORION ESCがこれを担っています。ベルトドライブとギアドライブのボードでなめらかな加速と力強いブレーキを実現するために自社で設計したもので、ONSRA NXリモコンでのみ動作します。
リモコンによるブレーキ操作
NXリモコンでは、サムホイールですべてを操作します。前に回すと加速、後ろに回すとブレーキ、指を離すとニュートラルに戻ります。ニュートラルではボードは自由に転がります。動力もブレーキもかかりません。
このニュートラルを理解することが最も重要です。ホイールから指を離すことはブレーキではありません。惰性走行です。平地なら問題ありませんが、下り坂ではすぐに加速してしまいます。
ブレーキの強さとブレーキカーブ
ブレーキの感触はひとつに固定されているわけではありません。NXリモコンではモードボタンを5秒間長押しすると設定メニューが開き、走行モードごとのブレーキの強さを設定できます(モードごとの速度、ホイールサイズ、Auto Reverseも設定可能)。VELAR 2.0の仕様書では、ブレーキは10~100%の範囲で調整可能とされています。
当社のBLACK Carve 3のブレーキテストでは、ブレーキを100%に設定しました。また、ブレーキの強さとブレーキカーブそのものの両方を変更できることも紹介しました。例えばレース用に、ブレーキをよりソフトで段階的にすることができます。
おすすめ:ビギナーモードでソフトなブレーキ設定から始め、加減を覚えてから段階的に強くしていきましょう。スキルに対して強すぎるブレーキは、弱すぎるブレーキと同じくらい危険です。
電動スケートボードを安全に止める方法(ステップ・バイ・ステップ)

1. ブレーキをかける前にブレーキングスタンスをとる
膝を曲げ、重心を中央に保ち、減速しながら少し後ろ足に体重を移します。前足をややノーズ方向に向けると、減速に対して踏ん張れます。ライダーが転倒するのは、ボードが減速しても体が減速しないときです。強いブレーキには、準備のできた体が必要です。
2. ブレーキは段階的に。決して一気にかけない
サムホイールをなめらかに後ろへ回し、早めにブレーキをかけられるよう十分に先を見てください。スピードが出ている状態で急にフルブレーキをかけるのは、前に投げ出される典型的なパターンです。当社のビギナーガイドHow Do Electric Skateboards Work?では、自然にできるようになるまで平地で「なめらかに発進、走行、なめらかに停止」を練習することをおすすめしています。
3. 最後は自分の足で止まる
歩く程度の速さになったら、前足でボードから降りて地面に体重をかけます。特に傾斜のある場所では、ボードが完全に止まるのを上に立ったまま待たないでください。
緊急停止
目の前に何かが現れたら、しっかりと、ただし段階的にブレーキをかけ、姿勢を低くして体重を後ろに保ちます。間に合わない場合は、ブレーキをロックさせてバランスを崩すよりも、進路を変える、低速で降りて走り抜ける、芝生の上に飛び降りるといった方が安全なことが多いです。スライダー付きのグローブとプロテクター入りジャケットを着用すれば、飛び降りても傷つくのは装備で、体ではありません(Eskate Protective Gear That Actually Mattersをご覧ください)。
予備の方法:フットブレーキとカービング
- カービング:大きなS字ターンで、ブレーキをまったく使わずに速度を落とせます。緩やかな下り坂や、リモコンが故障した場合に役立ちます。
- フットブレーキ:低速なら、昔ながらのスケーターのように後ろ足の靴底を地面にこすりつけることができます。低速でしか使えず、靴がすぐにすり減り、空気入りのオールテレーンセットアップでは実用的ではありません。計画ではなく、予備の手段と考えてください。
下り坂のブレーキ:速度のコントロール方法
電気ブレーキが最も厳しく試されるのが下り坂です。私たちがスイスの山で守っているルールをいくつかご紹介します:
- 坂の上から速度をコントロールする。ゆっくりとスタートし、最初の1メートルから速度を低く保ちます。高い速度を落とすより、低い速度を維持する方がはるかに簡単です。
- 軽く一定のブレーキをかけ続ける。サムホイールをニュートラルに戻すと、ボードはすぐに加速するので離さないでください。軽いブレーキを一定にかけ続け、少しずつ調整します。
- ブレーキなしで止まれる速度を決して超えない。ブレーキが効かなくなった場合でも、カービングする、降りて走り抜ける、安全に飛び降りるといった対応ができる必要があります。
- 急な下り坂の前にドライブトレインを点検する。サンフランシスコで最も急な通りの一つにある勾配41%の区間でのテストでは、150 mmホイールのBLACK Carve 3は問題なく登りきりました。しかし下りでは、ブレーキがベルトより強すぎました。ベルトが緩すぎる設定になっていたため、ブレーキ時に滑ってしまったのです。正しいベルトテンション(下記のメンテナンスを参照)は細かいことではなく、安全に関わる項目です。
ギアドライブとベルトドライブのブレーキ感覚の違い
ドライブトレインは、制動力がどれだけ直接ホイールに伝わるかに影響します。ギアドライブは滑る可能性のあるベルトがない密閉システムなので、特に体重の重いライダーやオフロードでは、ブレーキがより即座にしっかり効く感覚があります。だからこそVELAR 2.0とBLACK Carve 4はギアドライブを採用しています。ベルトドライブも、ベルトのテンションが正しければよく効きます。ブレーキ時のベルトの滑りが問題なら、GATESベルトと、幅の広い20 mmベルト用に設計された当社のモーターハンガー&アイドラーアップグレードキットが主な原因を解消します。トレードオフについて詳しくは、Belt Drive vs Gear Drive: What Actually Mattersをご覧ください。
ホイールサイズも影響します。大きなホイールほど路面からモーターにかかるてこの力が大きくなるため、同じブレーキ設定でも、大きなホイールでは小さなホイールより少しソフトに感じられます。
満充電の落とし穴:100%のときにブレーキが弱くなる理由
これはこの記事で最も重要な安全上の事実です。回生ブレーキはエネルギーをバッテリーに戻します。満充電のバッテリーには、そのエネルギーを受け入れる余地がありません。過電圧からバッテリーを守るため、電子機器は回生ブレーキを制限しなければならず、その結果ブレーキが弱くなるか、最悪の場合ほとんど効かなくなります。これは回生ブレーキを使うすべてのボードに当てはまります。
実際にはこういうことです:
- 坂の上に住んでいる場合、バッテリー100%の状態で急な下り坂からライドを始めないでください。まず平地か上り坂を走って少し電力を使うか、満充電の少し手前で充電を止めてください。
- 毎回のライドの最初の1分間に、ブレーキをテストしてください。最初の下り坂に着く前に、平地で行います。
- 充電直後に、長く強い下り坂のブレーキに頼らないでください。
この影響がどの程度感じられるかはバッテリーや電子機器によって異なるため、すべてのボードに当てはまる数値はありません。回生ブレーキを使うすべてのボードに共通する一般的なルールとお考えください。
濡れた路面でのブレーキ
雨でブレーキの仕組みが変わるわけではありませんが、タイヤのグリップが低下するため、ホイールが滑り出す前にかけられるブレーキの強さが制限されます。濡れた路面では:
- 制動距離を2倍に見積もり、さらに優しくブレーキをかける
- 路面のペイント、路面電車の線路、マンホールの蓋、濡れた落ち葉の上ではブレーキを避ける
- ブレーキをかけるときはボードをまっすぐに保つ。コーナーの中ではなく、手前でブレーキをかけましょう。
当社のボードはこうした状況を想定して作られています。VELAR 2.0とChallenger 2.0は、Oリングで密閉されたエンクロージャーによりIP65等級を備えています。雨天テストについてはBest Waterproof Electric Skateboardをご覧ください。ストリートで最大限のブレーキグリップを求めるなら、当社のTUOVT 160 mmレーシングタイヤは、コーナリングスピードとブレーキ性能のために特別に開発されたもので、幅55 mmの接地面を備えています。

リモコンの接続が切れたらどうなりますか?
ブレーキは、リモコンとボードの間の無線接続に依存しています。ONSRAボードでは、NXリモコンの信号が途切れても、ボードが自由に転がり続けることはありません。ボードは穏やかでソフトなブレーキをかけ、停止するまで減速します。急停止ではありませんが、それでも対応してください。ブレーキングスタンスをとり、いつでも降りられるようにしましょう。
そもそも接続が切れるリスクを低く保ちましょう:
- 毎回のライド前にリモコンを充電し、リモコンのバッテリー残量表示を確認してください。
- 特に交通量の多い場所や下り坂では、動力なしでも止まれる速度で走ってください。
リモコンの再ペアリングが必要な場合は、ONSRA Maintenance & How-To Guideの手順に従ってください。
初心者向けブレーキのコツ
- 速く走ることを覚える前に、ブレーキを覚えましょう。平坦で人のいない場所で停止の練習をしてください。
- 最初は最も遅いモードとソフトなブレーキ設定を使いましょう。
- 歩く速さ、次にジョギングの速さ、そして自転車の速さから止まる練習をしましょう。
- 必ずヘルメットとグローブを着用してください。ほとんどの転倒では手首に衝撃がかかります。
まだボードを選んでいる方は、7 Best Electric Skateboards for Beginnersをご覧ください。
ブレーキのメンテナンスチェックリスト
電気ブレーキにはすり減るパッドはありませんが、制動力を伝えるパーツには注意が必要です:
- ベルトテンション(ベルトドライブ):当社のメンテナンスガイドによると、フルブレーキ時にベルトが滑るなら緩すぎます。きつすぎると摩耗が早まり、モーターが熱くなり、航続距離が短くなります。How Long Do Eskate Belts Last?をご覧ください。
- ギアドライブ:密閉型でメンテナンスの手間が少ないシステムです。ネジの緩みや異音がないか確認してください。
- タイヤとホイール:タイヤの空気圧、トレッド、ホイールのガタつきを確認してください。摩耗したタイヤはブレーキ時のグリップが低下します。
- リモコン:充電し、清潔に保ってください。キャリブレーションは、新しいモーターやESCを取り付けたとき、またはONSRAサービスから指示があったときだけ行ってください。
- 毎回のライドの開始時に簡単なブレーキテストを。
自信を持って走ろう
良いブレーキがあってこそ、パワーを使いこなせます。VELAR 2.0、BLACK Carve 4、Challenger 2.0をチェックして、プロテクター入りジャケットとフルフィンガーグローブで装備を整えましょう。スイスで開発され、本物の山でテストされています。
よくあるご質問
電動スケートボードにブレーキはありますか?
はい。電動スケートボードは、リモコンで操作するモーターによる電気的なブレーキ(回生ブレーキ)を使います。現行のすべてのONSRAボードを含め、ほとんどのボードには機械式ブレーキがありません。
電動スケートボードはどうやって止めますか?
膝を曲げ、後ろ足にやや多めに体重をかけた安定したスタンスをとり、リモコンのブレーキを段階的に後ろへ回します。歩く程度の速さになったら、前足で降ります。ボードが足元で完全に止まるのを待たないでください。
電動スケートボードの回生ブレーキとは何ですか?
ブレーキをかけると、モーターが発電機として働きます。ホイールの回転に抵抗して減速させ、一部のエネルギーをバッテリーに戻します。
バッテリーが満充電のとき、なぜブレーキが弱くなるのですか?
満充電のバッテリーは回生ブレーキで生じるエネルギーを受け入れられないため、電子機器がバッテリーを守るためにブレーキを制限します。急な下り坂の前に、まず平地を走ってください。

電動スケートボードは急な坂で止まれますか?
強く減速させることはできますが、回生ブレーキはハンドブレーキのようにホイールをロックしません。急な坂ではボードがゆっくり転がり続けることがあります。完全に止まるにはボードから降りてください。
ブレーキにはギアドライブとベルトドライブのどちらが優れていますか?
ギアドライブは滑るベルトがないため、よりダイレクトに感じられます。ベルトドライブもベルトのテンションが正しければよく効きます。緩んだベルトは強いブレーキ時に滑ります。
ONSRAボードのブレーキの強さは調整できますか?
はい。NXリモコンの設定メニュー(モードボタンを5秒間長押し)で、走行モードごとにブレーキの強さを設定できます。VELAR 2.0では、ブレーキを10~100%の範囲で調整できます。
ONSRAリモコンの信号が途切れたらどうなりますか?
ボードは穏やかにブレーキをかけて停止します。突然動力が切れたり急停止したりするのではなく、ソフトなブレーキがかかります。体重を後ろに移し、いつでも降りられるようにしてください。


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